マルワン板橋志村坂下店スタッフの平田と申します。
最近はネコちゃん、ワンちゃんの気持ちがわかるようになるため、日々猛勉強しております。
私の家は、物心ついた時から多数の動物と暮らすことが当たり前の環境でした。
思い起こすだけでも、猫15匹、犬7匹、ウサギが3羽、文鳥4羽、インコ1羽、リス1匹、ハムスター4匹、熱帯魚が20匹程度…。
どんな家に住んでいるの?という状態で、ご近所さんから陰で「動物園」と呼ばれていたようです(本人にも伝わっているので、陰ではない気もしますが…)。
私が幼少期の30年前は、動物を飼育するという意識や法整備も現在とはかけ離れていました。
情報やインターネットもそこまで普及していなかったため、飼い方も今ほど多様性はなく、正しい飼い方のお手本もない状況でした。
家の裏が公園だったこともあり、朝起きると家の前に犬や猫が捨てられていることも多く、見るに見かねてご飯をあげているうちに、
『気づいたら家族に』
という感じで、あれよあれよという間に「平田動物園」が完成していました。
犬の散歩も家族総出の大移動で、毎日刺激に溢れていたことは容易にご想像いただけるでしょう。
チビが平田家にやってきたのは、私が小学校四年生の梅雨時期だったと思います。
兄の友人が海に遊びに行った際、ダンボールに子猫が3匹入れられて浜辺に放置されていたそうです。
そこで私たちの家に連絡があり、放っておくことはできずに、3匹の猫が私たちの家にやってきました。
とはいえ、どこもかしこも動物だらけだったため、その3匹は他の動物が生活していなかった兄の部屋へ。
おそらく兄弟姉妹猫だった3匹のうち、2匹は子猫らしく警戒心もなく、色んなものに興味津々、元気に遊び回っていました。
ただ、その中でも1匹、チビだけは兄弟が遊ぶ様子を自分のベッドから眺めているだけでした。
家族が撫でようとしても静かに手を避けて、誰にも触らせることもせず、遊ぶこともありません。
家族も「こういう子もいるよね」と個性として受け入れていました。
ある日、兄が外泊をすることになり、小学生だった私は夜な夜な兄のいない兄の部屋に興味本位で忍び込み、兄の持っている漫画を読み漁っていました。
3匹のうち2匹はいつものように猫らしく自由気ままに過ごしており、チビはいつも通りベッドから出てこないんだろうな…と高を括って漫画を読み漁っていた時に、チビがベッドから飛び出て突然私の膝の上に。
そのまま両手でフミフミした後に、私の膝の上で丸まって寝始めました。
読んでいる漫画のページをめくれば手を出して遊んでみたり、トイレに行く時も付いてきて扉の外で待っていたり、ベッドで横になれば隣に寝そべったり。
今まで人間にも遊びにも興味がなかったとは思えないほど甘えん坊で、何をするにも一緒。
よく鳴いて、よくじゃれて、目一杯甘える『可愛らしい理想のパートナー』が突如として誕生しました。
ずっと後を付いて回るチビだったので、自然と私の部屋で過ごすようになりました。
それからというもの、文字通りずっと一緒で、常に隣にはチビがいました。
お風呂に入る時には洗面所まで付いてきて、お風呂場の外で待っていたり、学校に行く時は学校の校門までお見送り・お出迎えに来たり。
目の届く範囲でしか遊び回らず、家族に聞いても私のいない時間はベッドからほぼ動かない様子でした。
私とチビはまさに寝食を共にする以上の関係でした。
相変わらず私にしか猫らしい姿は見せずに、家族がいてもお客様が来訪されても愛想なく知らんぷり。
私からすれば可愛いパートナーでしたが、周りからするとちょっと奇妙な関係だったかもしれません。
私自身、当時は『特別な存在として認めてもらえていること』に、優越感も感じていたかもしれません。
いつでも私にだけベッタリなチビですが、相手にしてもらえない時がありました。
それは私の心が不安定な時です。
今思えば当時は反抗期のようなものを迎えており、家族の言動や友人関係で無性にイライラすることがありました。
そのイライラをチビとの関係に持ち込むと、チビはそれを察するのか、ベッドに戻って行き一切構ってくれないのです。
最初は「こんな時だからこそ一緒にいて慰めたり肯定してほしいのに!」と自分本位に思っていましたが、それは言葉の通じない、価値基準も違うチビには関係のない話。
大事なパートナーと向き合う時間には必要のない感情なのだと知らせてくれました。
それからも多感な時期だったので、色々なことで感情は不安定になりました。
悲しいことがあって凹んでいる時にはいつもよりベッタリと甘えて、癒してくれました。
それでも一貫してイライラしたり怒っている時には関わらない。
その感情を持ち込んでも健全ではないということを態度で教えてくれました。
今思うとチビは、私のいない他の環境での姿の方が本来の姿で、一緒に過ごしている時間は母のように見守っていてくれたのかもしれません。
チビの教えてくれた教訓は今でも心に深く刻まれており、触れ合うすべての動物だけに限らず、人間関係においても「イライラした感情を持ち込まない」ことを実践しています。
自分本位の感情を持ち込んでコントロールしようとしても、本質的な関係は築けないということを教えてくれたおかげで、ポジティブに人や動物と向き合うことができているのは、チビが全身で私に教えてくれたおかげだと思っています。
長々と普通の男の子と、ちょっと特殊な猫の、ちょっぴり変わった物語にお付き合いいただきありがとうございました!
一匹の動物との出会いが人生を劇的に変化させる。これは決して大げさな表現ではありません。
動物はとても愛らしく癒やしを与えてくれるのは周知の事実ですが、チビはそれ以上に『大切なことを教えてくれた先生のような存在』です。
私が今ペットショップに従事しているのも、チビへの恩返しなのかもしれません。
少しでも多くのご家族が、私にとってのチビのような存在と出会って幸せになっていただけることを願って、今日もお店に立っています。
ワンちゃん・ネコちゃんとの生活は、確かに予想外の出来事も起こります。
しかし、それ以上に得られるものは計り知れません。
毎日が刺激に満ち、心が癒され、笑顔があふれ、人生が色鮮やかに彩られるのです。
初めて飼う方でも、ワンちゃん・ネコちゃんとの生活は楽しいと思わせてくれるのは、ワンちゃん・ネコちゃんだけ。
「動物と一緒に暮らしたい」という気持ちの芽がある方なら、きっとあなたにも私のチビのような存在が見つかるはずです。
初めてで不安がいっぱいな方でも、ワンちゃん・ネコちゃんたちが、あなたに「一緒に暮らして本当によかった」と思わせてくれるでしょう。
マルワン板橋志村坂下店には可愛いだけでなく、性格も個性的で粒ぞろいな本当に愛らしいワンちゃん、ネコちゃんがたくさんいます!
スタッフも皆本当に動物思いで愛にあふれるお店になっていますので、お近くに来られた際にはぜひマルワン板橋志村坂下店にもお越しください。
皆様のワンちゃんライフ、ネコちゃんライフが更に幸せと愛に溢れるものになりますように私が全力でサポートさせていただきます!
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(登録年月日:2014年11月13日)
(有効期限:2029年11月12日)
動物取扱責任者:工藤拓己